岐阜県工業会主催のベトナム視察の3日間の視察行程を終え、最終日の午後に少しだけ自由時間があったので、ホーチミン市内にある「戦争証跡博物館」を訪れました。時間の都合上内覧は駆け足でしたが。

屋外には戦争で使用された戦闘機や戦車が並んでいます。装甲が被弾したり破損したりという部分が残っていて、戦争の臨場感を伝えています。

武器や弾薬、機密文書や当時の新聞等、数々の展示品で当時の臨場感を味わうことができます。戦場カメラマンによる写真では、惨たらしい情景の写真でも私の中では映画「プラトーン」等で描かれたベトナム戦争とタブってしまい、不謹慎にも写真のクオリティに関心してしまいました。

枯葉剤に関する展示には衝撃を受けました。日本では考えられないほど直接的に、生々しく表現されていて、展示室の様子を写真に収めることすら憚られました。殺戮とはまた違った戦争の醜さ、ことにベトナム戦争の醜さを突き付けられました。枯葉剤が「Agent Orange」と呼ばれていたことを知りました。館内ではたくさんのアメリカ人がいました。展示を見て彼らが何を思うのかに興味がわきました。
中島 大地