皆様、新年明けましておめでとうございます。大型寒波が訪れている日本とは真逆の、蚊の襲来に悩まされる温暖の地・台湾より、台北101の盛大な花火と共に新年のお慶びを申し上げます。今年の花火は曇りの上雨降りで、思ったような写真が撮れませんでした。悪しからず。

昨年1月1日のブログによると、この正月は日本で過ごす予定になっていましたが、熊(ション、家内のこと)の強い要望で結局年末年始の台湾帰省となりました。親子3人の予定をすり合わせるとやはり年末年始ということになりましょうか。思えば年に一度の里帰りは私達家族のためだけではなく、娘や孫との再会を心待ちにする義親のためでもあります。そこに私の存在が必要かという疑問もありますが、一応婿さんのお勤めということで。実は台湾帰省を一番満喫しているのは私だったりして。
さて、この1年を振り返ると、まずは振り返ることができる記録が残っていることが最大の成果と言えます。「一日一話」を日課とし昨年連載3,000回を超えたこのブログが日々その価値を増しています。今年も気負わず、続けることを目標に綴りたいと思います。
日課と言えば、3年前に始めたジョギングが日課になり、徐々に距離が延び、昨年は年間累計距離が3,900kmを越えました。これも紛れもなく昨年の成果の一つです。今年もまた健康増進を目指してせっせと走りたいと思います。とは言うものの、昨年は人生で一番ビールを飲んだ年でもあります。数年前に読んだ「7つのビールをもっと飲むとても良い理由。」なる記事がきっかけで人並みにビールを嗜むようになりましたが、昨年はさすがに飲み過ぎたかも知れません。酒を飲むと自動的に食のリミッターも解除されついつい食べ過ぎてしまいます。健康増進を唱えながらも近い内に健康診断で引っかかりそうです。今年は暴飲暴食を控える1年としたいと思います。
このブログでは仕事のことはあまり話題にしませんが、ちろん仕事もしてきました。仕事上のターニングポイントは過去にもいくつかありましたが、今年は少し大き目のターニングポイントを予感しています。そのきっかけの一つが、昨年拝命した中島工務店の安全管理責任者です。今までは年に数回しか訪れる機会がなかった住宅以外の現場に毎月のようにお邪魔するようになり、交流の少なかった仲間との行き来も増えました。今まで安定的に実施してきた安全パトロールや安全衛生協議会の存在価値を私なりに今一度見直し、新しい仕組みづくりを始めました。社内のあちこちで波風を立てていることは承知の上ですが、それこそが私の使命と言うことでご容赦下さい。
ここ数年、中島工務店はかつてない変革期を迎えていると感じます。この変革期に求められる変化に真っすぐに向き合うか、はたまた課題を認識せず先送りの結果になるか。その課題の一つは後進の育成だと考えます。育成が常に企業の成長を大きく左右する要素であることに反論する人は少ないと思いますが、重要なのはいつ、誰が、何を、どのように教育するかです。OJTの名の下に結果的に育成されることを期待していては成果は上がりません。
教育は“当たり前”の定義から始まると私は考えます。ある人の当たり前が実は他の人の当たり前でないことに驚くことが多々あります。共通の“当たり前”を皆が共有すること、そして当たり前を一つ一つ丁寧にこなしながら良い癖として定着させることこそが教育の第一歩です。その便宜を図るために10年掛けて取り組んで来た“当たり前”の整理とそれに基づく標準手順が、ここ数年で一定の実績を上げたと実感します。まだまだ広くは受け入れられていませんが、地味に、地道に、地力を目指して、この取り組みを推し進めて行きたいと思います。
企業づくりのもう一つの鍵は、協力業者との協働体制です。中でも住宅づくりでは大工さんとの二人三脚が特に重要です。昨年末に亡くなった大工棟梁の川辺博士さんを8月と10月にお見舞いに伺った時、中島工務店の大工会「ごとむしの会」への想いをとめどなく語ってくれました。中島工務店の大工業が魅力的な仕事になること、そして立派な技術者が育つ仕組みを構築することが、川辺さんから託された私の使命です。
最後に具体的なプロジェクトについて。昨年12月までに形にしようと計画するも多忙で延期していた新作を、満を持してこの12月に発表したいと思います。中津川市千旦林の丸岩分譲地(仮称)に建築する体験型モデルハウスです。愛称は現在試行錯誤中です。「中島とつくる家」の性能を一歩進めながら、兎角複雑になりがちな「中島とつくる家」の価値を今一度分かりやすく表現したいと思います。
相変わらずの不束者ですが、2019年の中島大地をよろしくお願い致します。
中島 大地