11日、忠南大学姜教授の引率による日韓交流会議in韓国の二日目、宿泊地の大田(テジョン)を出発し、目的地の南原(ナムォン)への途中で木造学校に立ち寄りました。木造学校は韓国全体に2校あり、半年を1期として年間に約200名を受け入れ、720時間の研修で木造の建築士や大工技術者を育成しています。

敷地の半分にはツーバーフォーや韓屋(ハンオク)の実物大サンプルが展示してあります。



敷地のもう半分にある校舎では、小・中学生と思しき学生さんの木工教室の真っ最中でした。木造学校が国に提案して補助を受けている木育事業の一つです。

木造学校を後にし一路南原市の山林組合へ。まずは間伐材の収集状況を見学。日本に比べ安全への配慮や仕事の丁寧さが低いのは否めません。

続いて林道整備の現場。こちらの作業も日本の労働安全基準では考えられない自由度があります。

街中には金融の部署があります。

昼食を終え木材流通センターに移動し、製材等の業務を見学しました。まずはチップの生産。大きな売上げの一つです。


韓屋の構造材の製材。

板材のモルダー加工。

木質内装材の節埋め作業。内装材に節があるのは当たり前のようです。

総桧づくりのベッド。

オリジナル木製品の販売コーナー。時計、チップ、枕、オイル、等々。

胡桃や松の実も営業品目の一つです。

南原山林組合の見学はここまで。前日の驪州(ヨジュ)の木材流通センターも合わせて、韓国における山林組合の位置づけや役割のイメージが掴めました。

中島 大地