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「虹の彼方に」

2014年6月10日(火)

OVAとして2010年に始まった一大叙事詩機動戦士ガンダムユニコーンの最終章エピソード7虹の彼方にのBD/DVDが昨日発売となりました。私は幸運にも劇場先行上映をオープン週に観ることができましたが、その興奮と感動のままにリポートしては"ネタバレ"の恐れがあると思い、語りたい衝動を何とか抑えて今日まで参りました。同時に壮大な最終章の感想を整理するのによい時間となりました。

140518-MSGUCEP701

まずは時間を巻き戻し、先行上映を観た5月18日からリポートします。昼間のコミットメントを済ませ、急いで名駅前のミッドランドスクエアシネマへ。滑り込みセーフの5:30pm上映の部は満員。もちろん事前予約で席は確保してあります。*写真は視聴を終え出て来た8:00pm頃。

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入口付近に飾られたラスボスの《ネオ・ジオング》のガンプラ(S:1/144)。「脚がない」の前評判は、実はデマ?!順番から行けばまずはエピソード4に登場した≪シャンブロ≫をキット化すべきだと思いますが。どちらもちょっと手が出ませんけど。

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こちら今回の遠征の戦利品。さすがに公開二日目では限定ガンプラやお手頃グッズは完売でした。

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それでは、ここ数週間温めていた私の"ユニコーン卒業論文"を発表したいと思います。個人のブログという場ですので、独断と偏見による自論を展開させて頂きます。

まずは、涙なしでは観られない大作であることを称賛させて下さい。エピソード7で私の隣の席になった方は泣き所では嗚咽していました。もうすぐ四十(しじゅう)になろうかという私の頬にも時折温かいものが。実に昨年末の胃カメラ以来です。

「ユニコーン」は、福井晴敏先生による富野由悠季先生への"オマージュ"と"挑戦"のせめぎ合いの産物だと思います。シリーズ全編を通じ、富野先生が築き上げた「宇宙世紀」の舞台で、「ファースト」以来脈々と続くアースノイドvsスペースノイド、オールドタイプvsニュータイプの確執という主題を踏襲しながら、その"可能性"を無理なく一歩進めるが決して結論づけることはしない。最後にはアムロ・シャア・ララァの力を少しだけ借りてシリーズとしてまとめ上げる。「ファースト」以来確立された作風の模倣も"オマージュ"の形であり、それだけでは終わらない斬新な演出や伏線の数々はまさに"挑戦"と言えます。誰もがこの"懐かしさ"と"斬新さ"の絶妙なバランスの虜になったことでしょう。

若者の活躍が中心だった「ファースト」に比べ、「ユニコーン」では格好いいおじさん達の活躍も見所の一つです。ブライト司令を始め、オットー艦長、ジンネマン大尉、ダグザ中佐、ギルボアさん、バンクロフト先生に至るまで(述べ忘れた人がいたらスミマセン)、それぞれに見せ場が用意されていて、四十(しじゅう)になろうという私には、実はこちらの方が身近だったりします。

更に、エピソード6のオットー艦長の演説に象徴される「今を生きる若者たち。これから生まれてくる、まだ見ぬ子供たち」に向けたメッセージが「ユニコーン」の主題の一つです。その脇を固める、劇中に散りばめられたそれぞれの"親子の物語"には、親である私も心が鷲掴みにされます。バナージとカーディアス、カーディアスとサイアム、リディとローナン、マリーダとジンネマン(変則型)。形はそれぞれですが、クライマックスでバナージとリディが交わした会話に全てが集約されているような気がします。

「父親ってのは、いつも一言足りないのさ。その分は、子供が自分で埋め合わせなくちゃならない」
「災難、ですね」
「ああ」

嗚呼、人生を教わった気がします。

「ラプラスの箱」の結びも実に上手い。祈りと呪い、連邦の転覆等々、色々なヒント全てがシックリ収まる、このスッキリ感はたまりません。シリーズを観直し散りばめられたヒントを見付けるのはトリハダものです。福井先生、さすがです。"赤い彗星の再来"フル・フロンタルの正体も、思えばこれ以外の結論は難しいでしょう。福井先生、さすがです。

政治的且つ哲学的だったエピソード6のメカアクション不足の印象を払拭するかのように、エピソード7ではメカアクションが満載でした。やはりクライマックスの≪ユニコーン≫vs≪ネオ・ジオング≫が最高...と言いたいところですが、≪ユニコーン≫が繰り出すカラテチョップや正拳突きには少々唖然としましたし、特に決着が着いた感じがしない最終戦では、≪ネオ・ジオング≫登場の必要性に疑問が残ります。原作には登場しないMSをわざわざ登場させたのには、ガンプラビジネスにおける"大人の事情"を疑わずにはいられません。ま、それはそれでヨシ。

それでも≪ユニコーン≫vs≪バンシィ≫、≪バンシィ≫vs≪クシャトリヤ≫のガチンコ勝負はさすが集大成です。それ以外でも≪シュツルム・ガルス≫なるMSの忍者と思しきアクションにも楽しませもらいましたし、それを狙う≪ジェガン≫がライフルを構える立ち姿も実に凛々しい。その他にもたくさんのMSが新登場し、お腹がいっぱいです。

そして以前も述べた通り、音楽は相変わらず最高です。「ユニコーン」の枠に囚われない選曲も宇宙世紀の集大成を感じさせ、感動に拍車が掛かります。

最後に、永井一郎さん。35年前の伝説のナレーションからは明らかに声もお年を召していましたが、それが100歳を超えるサイアム・ビストには実にマッチしています。結果これが永井一郎さんの遺作となりましたが、いつかこんな時が来るのならば、それがガンダムシリーズであったのは運命だと思います。

語り尽せません。決して語り尽せません。小生には壮大過ぎる「機動戦士ガンダムユニコーン」。この傑作を本当に楽しむことができるのは、実はこれからなのかもしれません。と言うわけで、これからもよろしくお願い致します。

中島 大地 〇

追伸

「ユニコーン」の感動冷めやらぬ来春、いよいよOVAジ・オリジンです。これまた楽しみです!"同志"諸君、準備はいいか!

コメント

ジーク ジオン!
僕はガンダムは再放送世代です ファースト 0083? Z ZZ? 逆襲のシャー ポケットF91で見なくなったガンダム UCは壺でした。
マリーダが好きだったんです マリーダさん(/ω\)

箱の正体は 良いおさめですね。

2014年06月12日(木)08時35分49秒|URL|yousuke #-|編集Λ
yousuke君、

ジーク・ジオン。
UCは良かったよね。
マリーダさん良かったよね。
お姉さんとしても、彼女としても、部下としても。
「それでもと言い続けろ、yousuke!」

2014年06月12日(木)09時07分42秒|URL|terrajapan #-|編集Λ

第一作目をLKで観せていただいてから足かけ4年、宇宙世紀を総括する大作でした。
子持ちの見る側としては、親側のキャラクターに思わず感情移入してしまったのですが、
全体として見ても大人向けのコンテンツだったように思います。

また、今度お会したときには語りましょう!

2014年06月27日(金)23時06分19秒|URL|LT #-|編集Λ
LTさん

ご無沙汰してます。
終わってしまえばあっと言う間の4年間でした。
いろいろ語り足りません。
また会った時、ではなく、
そのために会いましょう!
そう、長久手辺りで。

2014年06月27日(金)23時58分31秒|URL|terrajapan #-|編集Λ
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1974年9月20日生まれ
寅年・乙女座・O型

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