日本列島に激震が走りました。敬愛するメジャーリーガー・イチローが、今季は試合出場せず、シアトル・マリナーズの"特別補佐"に就任すると発表がありました。あまり率直には語られていませんが、イチローのために用意された前例のないポストは事実上の戦力外通告であり、それは事実上の引退でしょう。古巣復帰の際に脳裏を過った嫌な予感が早くも当たってしまいました。

来季以降の選手復帰の可能性は残すも、これは偉大過ぎる功労者に対して"戦力外"という言葉を使わないというマリナーズの配慮に他なりません。思い起こせば、移籍会見で「少なくとも50歳まで現役」と語った時にはすでに覚悟はあったのでしょう。
イチローのファンにとってイチロー引退は受け入れられない現実でしょう。私も残念でなりませんが、それでもこれまでのイチローの偉業を振り返れば、記者会見でのイチローの「メンタルの乱れはなかった」という言葉に納得し、心を救われます。まずはお疲れ様でした。長年の雄姿をありがとうございました。そしてほんの少しでも可能性が残っているのであれば、来季以降の選手としてのイチローを期待しています。
中島 大地