待ちに待ったNBAファイナルがいよいよ開幕しました。西の勝者ゴールデンステイト・ウォリアーズと東の勝者クリーブランド・キャバリアーズが3年連続でファイナルで顔を合わせます。3年連続同一カードは史上初です。過去2年の成績は1勝1敗と優勝を分け合い、両チームの主力選手が勢ぞろいした今年が本当の決戦と言えます。
ファイナル第1戦は、前半こそファイナルらしい一進一退のシーソーゲームでしたが、後半に入るとクリーブランドのワン・オン・ワン中心の戦術が徐々にGSWに止められるようになる一方で、GSWのボール回しと速攻のバスケットに対してクリーブランドには手立てがないまま、終わってみればGSWが22点差の快勝。ハラハラドキドキという楽しみはありませんでしたが、GSWの次元違いのバスケットにはしびれます。
*写真はSNSより拝借

シーズン序盤では遠慮し合っていたエースのステフィン・カリーと今季新加入のケビン・デュラントも、デュラントの怪我による戦線離脱をきっかけに歯車がかみ合い始め、現在は最高の形でファイナルを迎えています。血の気の多いドレイモンド・グリーンも昨シーズンの反省からかヒートアップし過ぎることなく自らをコントロールしています。アンドレ・イグダラを筆頭とするベンチ・メンバーも層の厚さを見せつけています。しかしただ一人、スプラッシュ・ブラザーズの片割れクレイ・トンプソンはプレイオフ以降チームの勢いに乗り切れずにいます。シュートが入り始めればそのストリーキーさは折紙付き、一刻も早くタッチを取り戻すことを期待します。
第1戦ではGSWに対して打つ手のなかったクリーブランドが、第2戦でどのようにアジャストしてくるかが4戦先勝のシリーズの醍醐味です。GSWのスイープにも期待しながら、やっぱり少しでも多く試合が観たいのも本音です。なんとアンビバレントな。現在療養中のスティーブ・カーHCの戦線復帰にも期待しながら、今季のファイナルを楽しみたいと思います。Go Warriors!
中島 大地