昨年6月に着工し工事も9ヵ月目に突入した「養老の家」では、いよいよ仕上げ工程が佳境を迎えています。「中島とつくる家」を飾る部材としてここ数年改良してきたオリジナル手摺の出番です。

元々は断面が長方形の桧を採用して、握る部分を抉(えぐ)っていましたが、できるだけ抉りを深くするために中央部分に広葉樹を用いてツーピースとしました。検討段階では、桧とは違った濃い色合いの広葉樹であるモアビを挟んでいましたが、「折角ならば国産材で」と天からのお声を頂き、ケヤキを採用することにしました。社寺建築では柱や虹梁(こうりょう)等にケヤキを採用する場合が多く、その端材を安定的に提供してもらっています。
桧の手触りとケヤキの強さ、そして異なった2色を組み合わせたオリジナル手摺、愛称は「D-rail」です。是非ともお見知りおきを。
中島 大地 〇