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木材乾燥等、先進地鹿児島視察 その2。

2014年3月20日(木)

12日(水)、鹿児島県肝属郡の山佐木材さんでの視察研修2日目。朝の時間を使って宿泊している「やぶさめ館」の周辺を散策。

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140312-やぶさめ館02

140312-やぶさめ館01

昨晩の懇親会の影響も見せず(?)今日も元気に研修開始。まずは"兄弟会社"である山佐産業さんの社屋の隣にある本社製材工場へ。今日はちょうど稼働していなくて残念。

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こちらは研ぎ専門の部屋。スケールメリットがこんなところにも表れています。

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昔ながらの製材工場。大規模の製材機械ばかり見学して感覚が麻痺気味ですが、これぐらいの規模の製材工場の方が実は参考になります。

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続いて、県立公園大隅アリーナを見学。

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RC造の建物の屋根部分が大断面集成材で出来ています。もちろん山佐木材さんのお仕事です。大型施設の計画をキャッチしたらすぐに木造化のための情報を提案し設計に折り込んでもらうことが大切だそうです。

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続いて、「鹿屋航空基地」へ。敷地内にある土産物屋さんの屋根改修工事中。

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「資料館」を見学しました。

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展示品の充実した本当に素晴らしい資料館でした。

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お昼は行列のできる名店「とんかつ竹亭」でとんかつ定食を頂きました。さすが本場、これは美味しい!

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午後の部は、「加工建て方工場」の見学から。

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昨日見学した集成材工場で作られた集成材を加工する部署です。山佐木材さんの稼ぎ頭だとか。集成材製造~加工~組み立てがこの距離でできるのは素晴らしい効率です。

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昨日サラッと見学したバイオマスボイラーを今日は説明付でジックリ見学です。ボイラーは(協)きもつき木材高次加工センターが運営しています。

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主な燃料は昨日見学したバークですが、その他の木材も直接投入することもできます。バックアップで重油を使うこともできるそうです。重油ボイラーをバイオマスボイラーに替えてから年間約6,000万円の経費削減が実現したそうです。

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チップの燻煙乾燥。

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こちらはホウ酸の加圧注入機。日本ではまだまだ知名度は低いですが、ホウ酸は外国では防腐・防虫・防カビ剤としてすでに実績のある薬剤だそうです。山で伐採したばかりの木材に散布するだけでも防カビの効果があるそうです。加圧注入機をいきなり導入することは難しいですが、山で散布するぐらいなら今からでも十分出来そうです。

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こちらが重量選別機です。部材別、そして比重別に窯に入れることが乾燥効率を上げるためには絶対条件だそうです。

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4面モルダー。

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こちらが「超高温高速自動木材乾燥機」。バイオマスボイラーからは多少距離がありますが、熱を配管でここまで持って来るそうです。バークを運ぶよりも熱を運ぶ方が容易だからだそうです。10基あり、順番に使うそうです。

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木材乾燥が今回の視察の目的の一つということもあり、マルワイマンさんは「きもつき木材高次加工センター」の笹原所長に喰らい付きます。乾燥機のメーカーは私達のそれと同じく(株)新柴設備。乾燥機の老朽化等、私達とよく似た問題に直面しているそうです。様々な部材に対し事細かに乾燥スケジュールを確立しています。試行錯誤の賜物です。

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5:00pm頃本日の研修を終了しやぶさめ館へ。早めに入浴を済ませ、佐々木社長宅へお招き頂いての懇親会。2005年の視察研修を思い出します。

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ハマグリをお湯に入れて口を開いたらすぐに食べる。私達山猿にはあまり馴染みのない贅沢です。

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ハマグリが一通り済んだら、鹿児島名産の豚を、

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ハマグリのエキスがタップリ入った出汁でしゃぶしゃぶ。...絶句。

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お酒も進み話が弾みます。佐々木社長から加子母が生き残っていくための協力体制や商売の枠組み、生産目標や単価設定等々、具体的なアドバイスを頂きました。恐らく佐々木社長は私達に考えさせ気付かせたかったことじゃないかと思いますが、お酒の力と懇親会の雰囲気に助けられアドバイスをストレートに頂きました。今回の視察研修の肝とも言えるお話を伺って、美味しい美味しいお食事をお腹一杯頂いて、色んな意味で"実"になった懇親会でした。

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「その3」へ続く。

中島 大地

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木材乾燥等、先進地鹿児島視察 その1。

2014年3月20日(木)

先週3泊4日で、鹿児島県の山佐木材さんに視察研修でお邪魔しました。速やかにブログに書くべきでしたが、山佐さんの圧倒的且つ先進的な取組みについてジックリ書くためにまとまった時間が取れるのを待っていたら1週間が経過してしまいました。今日は満を持して研修報告したいと思います。

山佐木材さんは鹿児島県肝属郡肝付町にある製材会社です。私は過去2回、2005年と2012年にお邪魔しました。年間3~4万㎥以上を製材していて、これは加子母の林産組合に加盟する製材所11社(2014年3月現在)を合わせた生産量を超える量です。製材の他にも集成材の製造、構造材の加工、木造建築の設計・施工等を行う、まさに木材界の重鎮です。又、佐々木社長が理事長を務める(協)きもつき木材高次加工センターさんが同敷地内にあり、木材乾燥とホウ酸処理を行っています。

今回の視察研修の直接的な切っ掛けは、(協)東濃ひのきの家の木材乾燥機の入れ替えが待ったなしの時期を迎えていて、導入機種等を検討するに当たり山佐さんが採用している木質再利用ボイラーを見せて頂くためです。又、2015年に郡上市で大型製材工場が稼働を開始することが決まっていて、その影響下で加子母の林業・製材業がいかにして存続して行くかを模索するためのヒントを見付けることももう一つの目的です。

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11日8:00am、現地視察に先立ち、まずは佐々木社長との面談。今回の視察団は(有)マルワイ製材所、伊藤林産(有)、(株)梅田製材所、(協)東濃ひのきの家、(株)中島工務店から合計6名。近い将来、「振り返ればあの時見せて頂いた山佐さんの取り組みが私達の現在の礎になっている」と思える日が来ることを目指して研修開始です。

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まずは記念写真。

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木材加工の工程に従いまずは貯木場から。前面道路に近く、大型車が乗り入れやすい絶好の場所にあります。

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次に皮むき。材径や等級で選別できる機械で、最近中古で入手したそうです。

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バークは粉砕されてそのまま木質資源利用ボイラーに燃料として投入されます。

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こちらが今回の視察研修のメインテーマの一つ木質資源利用ボイラー。(協)きもつき木材高次加工センターさんが運営しているそうです。詳細は「その2」にて。

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一方、皮むきの終わった材はベルトコンベアで製材工場へ運ばれます。敷地の高低差を上手く利用しているように見えます。

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丸太が運ばれた先にあるのがツインソー。

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ツインソーで平角・板材・羽柄材の製材を同一作業で行っています。素晴らしく合理的です。

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それぞれの部材が人の手を介さずベルトコンベアで運ばれ仕分けられます。本当に合理的です。

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羽柄材の一部はチップになります。近隣の温泉施設や畜産農家に販売しているそうです。販売価格は灯油の価格を基準に決めているそうです。こちらも大切な収入源。木1本の内で無駄にする部分は本当にありません。

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続いて、集成材工場へ。製材量の約半分が集成材だそうです。大型木造建築、住宅、大手ハウスメーカーのツーバイ材等々、3万㎥の製品には多方面のクライアントがいらっしゃるようです。営業努力です。

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こちらの加工機は比較的マニュアル稼働です。化粧材等の集成材の役物を加工しています。

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外部用塗料「ウッドエイド」で外部用木材を塗装しています。お付き合いのある地元工務店さんと連携の中での対応だそうです。これも営業努力です。

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こちらでは木材にプラネットカラーを塗装しています。木材に付加価値を付けるためのアイデアの一つだそうです。小さな営業努力をあちらこちらで感じます。

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こちらが自動の集成材加工機。残念ながら仕事と仕事の間で稼働していませんでしたが、その配置から合理性と効率性が伺えます。

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屋外の木材置き場。費用対効果が抜群に高そうです。

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左側がホウ酸処理済の木材で、右側が無処理の木材。カビや腐りに対し強くなるそうですが、確かにその効能が分かります。

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こちらがCLTの実験棟。CLT(Cross Laminated Timber)はヨーロッパではすでに確立された技術で、これからの日本の公共施設の木造化の切り札と言えます。

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さて、お昼ご飯は近所にある「OKOMEYAキッチン」にて。その名の通りお米が実に美味しい。これ以来卵かけご飯にハマってます。

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午後からは上野物産(株)さんの伐採現場にお邪魔しました。なだらかな山々を想像していましたが、岐阜県にも負けない険しい山です。林道も整備されています。

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お恥ずかしながら、加子母在住でありながら伐採現場を見学させて頂いたのは初めてです。ちなみに、上野社長と重機のオペさんが交わす鹿児島弁を外国語かと思っていました。

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う~みよ~、おれのう~みよ~。林道から海が臨めるとは、さすが鹿児島。

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伐採見学の後は、"兄弟会社"(文字通り)の山佐産業さんのモデルハウスを視察。

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夢にまで見たグッドデザイン賞。

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続いて、リナシティにある木橋「ふれあい橋」を拝見しました。行政が木材利用を強く推し進めているのが伺えますが、山佐さんのようなシンクタンクが地元にあることで容易に推し進めることができるんでしょうね。

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140311-山佐木材さん30

5:00pm頃、宿泊施設「高山やぶさめ館」に返って来ました。この施設も山佐さんが木構造を担当したそうです。9年前にもここで宿泊したんですが、なぜかハッキリ覚えていません...

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「やぶさめ館」でサッと入浴を済ませ、颯爽と夜の鹿屋に繰り出しました。と言うか、山佐さんが加盟する「肝属木材事業協同組合」さんの例会にご招待頂きました。昼間にお世話になった上野社長を始め、肝属の林業・製材業・木製品販売等を支える皆さんとお近づきになれました。秋口頃には加子母へお越し頂く約束を交わしました。例会の後は二次会へ。そして夜は更けて行く。

140311-山佐木材さん33

「その2」へ続く。

中島 大地

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Author:terrajapan
1974年9月20日生まれ
寅年・乙女座・O型

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