25日(日)、木造3階建て学校、通称「木三学」の実大火災実験が下呂市御厩野で行われました。
これは、「公共建築物にも出来るだけ木材を利用しましょう」という法律が数年前に施行され、それを受け木造建築の防火性能の確認と向上を目的とした実験の第三弾です。茨城県つくば市で2月に行われた第1回実験の試験体を中島工務店が建設させて頂いたご縁で、2回目の小実験と今回の3回目は、本社から車で5分程度の場所で実験をする運びとなりました。
この一大事業に、中島工務店からも40名強がスタッフとして参加させて頂きました。24日(土)の午後に予行練習に参加し、そして25日(日)は本番。
8:00amの着火に向けて5:00amに現場集合。

まずは全体ミーティング。辺りはまだ真っ暗。

6:30am、ゆっくりと夜が明け始めました。数百名のスタッフが慌ただしく準備を進めます。

下呂市と中津川市の消防署と消防団に出動頂きました。ありがとうございます。

本部からは実験会場が一望できます。映画の撮影セットのような。


秋晴れの上風があまりない、この上ない実験日和となりました。

8:00am、リーダー安井先生の号令でいよいよ着火。出火元は職員室という想定です。

私の仕事は写真撮影。着火の瞬間を撮影させて頂きました。貴重な体験にチョッピリ感動。

着火後しばらくはサッシの隙間から空気が入る音がしてましたが、煙は出ても中々燃え広がらない。

消防大学校(?)の皆さんも今か今かと待っています。

下呂消防署の皆さんも。

8:50am、着火後50分を経過しても中々火の手が上がらず、窓ガラスを割ってそこから追加のタイマツを投入。

するといよいよ"火災"が始まりました。

9:30am、順調(?)に燃えています。

燃える校舎を見つめる加子母と下呂の消防士さん。地域を越えて集まって下さった消防士の皆さんにはグッとくるものがあります。

10:20am、2度目の着火から約90分が経過したところで消火活動開始。待ってました!とばかりに。

火事場の消防士、格好良過ぎます。

程なくしてほぼ鎮火。


建物に近付いて炎をピンポイントで攻撃。

構造体はしっかり残っています。

階段室は驚くほどに無傷。防火壁の性能が覗えます。

消防士と消防団が帰ってからは私達で消火活動。中々シンドイ。

スタッフの大半は2:00pm頃解散。私は選抜組でその後も消火活動。5:00pm、辺りはすっかり暗くなってきました。

暗くなるとくすぶっている火がよく分かります。居残りスタッフで根気に消火活動。

8:00pm、消火活動が一区切りしたところでやっと夕食。皆さん"戦友"と言ったところでしょうか。

私は9:00pmでお役御免、次のシフトのスタッフさんと交代しました。しかし居残り組みの中には朝まで現場に付いていた人も。本当にお疲れ様でした。
次の日、実験の結果を新聞で読みました。予定通りの結果が得られたようで良かったです。さぁ、3回目は来年6月。しっかりスタンバってますから!
中島 大地