中部の建築関連部署の今年の研修旅行は金沢と奈良。個人的には今年奈良へ行ったので、金沢を選択。金沢は松本清張の差サスペンスにしばしば登場することもあって、以前から行ってみたい場所の一つでした。
当初10名程度だった金沢組も諸々の事情で生き残ったのは結局4名。加トさん、コーシさん、sogachapinさん、そして私。ま、少人数には少人数の楽しみ方もあるってことで。
23日、7:00amに加子母を出発。東海北陸自動車道を北上、途中の道の駅で朝ごはんを食べ、順調に金沢まで約3時間。思ってより近いものです。
金沢でまず最初に目に入るのは「金沢駅」。建築的にも見所タップリ。

ファサードは隣国にありそうな特徴的な門。

金沢駅から500円で乗り放題の周遊バスに乗車。最初に向かった先は「ひがし茶屋街」。

「ひがし茶屋街」では、醤油・味噌屋さんのつくっているご当地ソフトクリームを発見。注文してからソフトクリームが出てくる間にカメラを準備していると、お姉さんがすでにポーズを決めていましたので、写真を撮らないわけにはいかない。さすがに場慣れしてますね。

このソフトクリーム、味噌が練りこんであり、醤油と味噌のシロップを掛けながら食べるんです。味?個人的には加子母のトマトソフトに軍配かな。

最初の見学場所は茶屋の「志摩」。国の重要文化財で築191年だそうです。1階部分の階高を低くし、客室のある2階部分を高くするのを「茶屋建築」と呼ぶそうです。

玄関からすぐのところが番頭さんの席。すかさず座る3人組。

2階が客室。格式高い造りと、ベンガラの奇抜な色使い。当時の商人の最高の遊びが「茶屋遊び」だったそうです。

次に向かったのが「金沢21世紀美術館」。金沢の城下町では一際目立つ近未来的な建物です。

撮影が許可されている数少ない展示物の一つ、ピーターマクドナルド氏の「HOME DISCO」。アートと言うよりは趣味って感じかな。美術館全体の感想と言えば、「私は場違い」。

その後は「近江町市場」でちょっと遅めの昼食。石川と言えば海の幸、早速楽しんじゃいました。昼間っからビールを頂いちゃったりして。

その後は「長町武家屋敷跡」へ。背の高い土塗りの塀の間の路地、「これぞ金沢情緒」と言った感じでしょうか。

向かった先は加賀千二百石の「野村家」。日本でも有数の庭が見所です。

離れの2階には茶室。広くなく、天井も低く、庭を見下ろせて心地いい空間。細かい細工も面白い。

その次は「足軽資料館」。「足軽」と言えどその住まいは中々のもの。どうやら誇り高き人々で、痩せ我慢してでも立派な屋敷を構えたそうです。

「武家屋敷跡」の見学を終え4:00pm。ホテルへチェックインして一休み。6:00pmにロビーに集合し、金沢の繁華街「片町」へ。20分ぐらいの食前散歩の道中で見つけた、古い建物の粋なお店達。


「片町」でも海の幸を中心とした夕食を楽しみ、その後はカラオケを少々。盛りだくさんの研修旅行第1日目はこんな感じでした。なぜか兼六園は行かず。
後編は次回!
中島 大地