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名古屋市内の"環境団地"

2018年4月7日(土) 〇  

木材を活用した未来志向の持続可能性を模索するワーキンググループにお声掛け頂きまして、昨晩はそのキックオフ座談会に参加しました。座談会の場所は名古屋市内のある団地。駅から徒歩でほんの数分のところにありますが、一歩コンプレックスに踏み入ると先ほどまでの喧噪から一変、鳥のさえずりが聞こえる雑木林の中に白を基調とした3階建てメゾネットが立ち並ぶ、異国情緒漂う"環境団地"でした。

180406-環境団地

約100世帯が暮らすこの団地は、団地化が計画された40年ほど前、自然環境を守る団地にすること、車が乗り入れられない団地にすること等が地権者より提案された団地化の条件だったそうです。それにより守られて来た環境が現在付加価値になっているというのは、名古屋市では希な例かも知れません。持続可能なコミュニティのヒントの一つが、早速ここにありました。

中島 大地

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佐々木康寿教授の最終講義

2018年2月17日(土) 〇  

36年の長きに渡り名古屋大学農学部で教鞭をとられてきた佐々木康寿教授がこの3月で定年退職されます。昨日は、名古屋大学野依記念学術交流会館で開催された佐々木教授の最終講義「森林資源利用における木材の強度研究と力学的耐久性」を拝聴しました。教育者であり研究者であった佐々木教授の講義の前半は、古くはカエサルの時代にまで遡る木材利用の歴史の概論、そして後半は木材の疲労限度の研究成果に関して。前半はとても分かりやすく興味深いお話しでしたが、後半は私にはちょっと身に余る内容でした。

180216-佐々木康寿教授最終講義

佐々木教授のライフワークとも呼ぶべき「都市の木質化プロジェクト」もご功績の一つです。数年前に私が佐々木教授とお知り合いになったきっかけがこの"都市木"の一環でもある韓国忠南大学の姜教授との連携プロジェクト「Woodism」です。都市木は名古屋大学退官後も引き続き主導されることと思います。森林と都市をつなごうという都市木は、私達の「産直住宅」と同じ精神に基づく活動だと思います。ということで、今年は都市木講座で加子母合宿編なぞいかがでしょうか。佐々木教授、今後ともよろしくお願い致します。

180216-佐々木康寿教授退官記念講義

中島 大地

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都市の木質化国際会議2017

2017年11月7日(火) 〇  

すっかり時間が経ってしまいましたが、去る10月28日・29日・30日の3日間で開催された都市の木質化国際会議2017に出席しました。名古屋大学農学部の佐々木教授と山崎准教授が月一開催している実務者講習「都市の木質化セミナー」の第4・5・6回です。昨年12月には韓国忠南大学の姜教授の陣頭指揮の元、韓国仁川でInternational Woodism-City Conference & Festival (IWCC&F)が開催されましたが、今回の講座はその第2回としての位置付けもあり、韓国からもたくさんの方々が参加しました。

171028-都市木国際会議2017

一日目と二日目の会場は、隔年開催の「日本木工機械展」が開催されているポートメッセなごや。一日目、大手メーカー飯田さんよりプレカット加工機の概論の後、木工機械展を見学。約10カ所の展示ブースを解説付きで見学しました。中島工務店のプレカット工場や造作工場でも使っているメーカーも出展していました。会場はどこも写真撮影禁止でした。悪しからず。

二日目は基調講演。まずは法政大学デザイン工学部の網野禎昭教授による「ヨーロッパの木造建築から木と建築と社会を考える」。続いて、韓国ウルサン大学のバエ・キチョル教授による「木の文化の復興に向けた建築空間」。そして午後は2コマぶち抜きで、耐火の大家(軽くダジャレ)安井昇先生による「都市の木質化と防耐火設計」。それぞれの分野の第一人者によるお話は学びに溢れていました。

171029-都市木国際会議2017

三日日、70名を超える参加者がチャーターバス2台に分乗し大阪へ。大型木造建築の大阪木材仲買会館を拝見しました。竹中工務店の設計・施工による地上3階建て、延床面積1,093㎡の耐火建築物です。

171030-大阪木材仲買会館01

1階部分及び2・3階の床版は鉄筋コンクリート造。気持ちの良いRCのシャープな納まり。

171030-大阪木材仲買会館03

エントランスは3階までの吹き抜け。

171030-大阪木材仲買会館05

吹き抜けにはシャープな鉄骨階段。

171030-大阪木材仲買会館04

3階にある大会議室。竹中工務店が開発した燃エンウッド®の柱と梁が2.7m毎に配されて、その室内のデザインの中心を成しています。仕上げとして見えてくる集成材の梁の上にコンクリートスラブを打設する際に、化粧部分を汚さないようにするために、数通りのサンプルを作って実験したそうです。こだわりのレベルはさすが竹中です。

171030-大阪木材仲買会館06

ベランダ。この緩やかな湾曲を作るのがどれだけ大変なことか。

171030-大阪木材仲買会館07

桧のデザイン壁。内装に使われている木質部材は極力不燃処理に頼らず、燃焼実験で性能を検証して木本来の木肌や香りを活かしたそうです。

171030-大阪木材仲買会館09

こちらは集成材のフィンガージョイントで作ったデザイン壁。説明を受けなければこれがフィンガージョイントとは気付かないでしょう。

171030-大阪木材仲買会館10

桧の壁板は、一枚一枚働き幅が違う上黒色の底目地が添えてあります。ちょっとの工夫でお洒落具合が増します。

171030-大阪木材仲買会館11

これがこの建物の木構造の柱と梁を成す「燃エンウッド®」のカットサンプル。荷重を支持する中央の集成材をモルタルの燃え止まり層が囲み、その外部に燃え代層があります。大阪木材仲買開館には100㎥を超える木材が利用されていますが、この燃エンウッドがそれを可能にしています。

171030-大阪木材仲買会館12

連夜の懇親会が祟ってか、実はこの日は朝から体調が頗る悪く、大阪木材仲買会館の見学終了までは何とか持ちこたえましたが、その後バスでダウンしていました。この後、遠征のお楽しみがあったはずですが、お伝えすることができません。悪しからず。

中島 大地

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都市の木質化連続講座第3回 木の科学

2017年9月9日(土) 〇  

名古屋大学農学部の佐々木教授と山﨑准教授が主催する都市の木質化連続講座の第3回に参加しました。第1回が豊田森林組合で「森のいま」第2回は名古屋大学農学部で「木の工学」、そして今回は木の科学。参加者は林業関係者、ゼネコン、地域工務店、学生さんと多岐に渡り、総勢50名を超える大きな講座でした。

講座は二部構成で、第一部は4種類の実験。①乾燥による木材の変形、②木材の含水率と乾燥割れ、③樹幹内の強度の分布、④集成材の設計。第二部は佐々木教授による座学。木材のヤング率、含水率、乾燥収縮等、木造建築業界に身を置く私には馴染みのある内容が多かったんですが、こうやって体系的に網羅されることでより理解が深まります。

170909-都市木連続講座第3回 (1)

170909-都市木連続講座第3回 (2)

170909-都市木連続講座第3回 (3)

次回はいよいよ10月28日にポートメッセなごやで開催される第2回IWCC&F(International Woodism-City Conference & Festival)。

中島 大地

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都市木講座第2回 木の工学

2017年6月26日(日) 〇  

昨日の話。Woodism等でお世話になっている名古屋大学農学部の佐々木教授と山﨑准教授が主催する都市の木質化連続講座の第2回、名古屋大学農学部で開催された木の工学~Timber Engineering~を受講しました。森林の成り立ちや森林施業を学んだ第1回に続き、今回は建築用材としての木の強度に関して座学と実験を通じて学びました。

170624-都市木連続講座第2回 (1)

まずは目視検査。節の大きさや数の測定、繊維走向の傾斜比の測定、そして平均年輪幅の測定による等級の算定。詳細な基準があります。

170624-都市木連続講座第2回 (2)

続いて応力波法で固有振動数の測定。金槌とマイクとフリーソフトでできる比較的手軽な検査です。

170624-都市木連続講座第2回 (4)

縦振動法で伝播時間の測定。既存建物でも測定できる対応力のある測定方法です。

170624-都市木連続講座第2回 (5)

そして最後に曲げ試験。得た数値を公式に当てはめてヤング率と曲げ強度を算定します。

170624-都市木連続講座第2回 (6)

木材の"川上から川下"を総じて学ぶこの都市木講座の中で、この第2回はまさに私の専門の建築に関する部分でした。木を建築用材として使う本来はこれだけの根拠が求められているにも関わらず、私の接してる部分は実に限定的なんだと実感しました。まだまだ学ぶことが"山"ほどあります。

中島 大地

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1974年9月20日生まれ
寅年・乙女座・O型

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